第44回日本集中治療医学会学術集会

第44回日本集中治療医学会学術集会を2017年3月9日（木）〜3月11日（土）の日程で札幌市において開催致します。歴史ある学術集会を開催する機会を頂きました事を理事長、理事、評議員、そして会員の皆様方に心から感謝申し上げ、一言ご挨拶申し上げます。

本学術集会のテーマを「集中治療と集中治療医学」と致しました。
日本集中治療医学会は、創立から四十数余年を経て医学会として確固たる地位を築き上げました。私は日本集中治療学会会員としてこの歴史をともに歩ませて頂きましたが、現在その充実を実感しております。医学会としての充実・完成は疑いの余地はありませんが、その学会を支える医療としての集中治療と学問体系としての集中治療医学の現在を考慮いたしますと、日本集中治療医学会がこの両者をさらに発展させるべき余地が残っているかと思料致します。さらに集中治療と集中治療医学は集学的医療・学問体系であるために未だ独立した分野として認識されていないとの危惧があります。数年後に学術集会五十周年を控えておりますが、私は集中治療の充実に加えて独立した学問体系としての集中治療医学の確立に微力ですが貢献したいと考えております。そこで「集中治療と集中治療医学」の叡智を結集しさらなる発展を期待すべく、本テーマを掲げて学術集会を開催する所存です。

札幌での開催は北海道大学医学研究科侵襲制御医学講座麻酔科学分野　劔物修教授が開催して以来実に14年振りの開催となります。前回は札幌雪祭り会期にあわせて開催し会員の皆様に好評を頂きました。今回も同様にと考えたのですが、昨今の異常気象を考慮致しますと厳冬の2月の札幌開催は空路・陸路ともに非常に危険が伴います。残念ですが安全を第一に考えて3月上旬の開催と致しました。

集中治療と集中治療医学を会場の内外で大いに議論し、明日からの診療に活かして頂ける学術集会を目指します。多数の皆様の参加を心からお待ちしております。