小児集中治療(PICU)診療の品質評価と品質改善の方略
なぜ、小児集中治療室が必要なのか?特定集中治療室や救命救急センターの管理ではなぜ不足なのか不足ではないのか?こうした問題は、過去から継続して議論されてきている。PICU側としても「小児だからPICU」という理由だけでは不十分であるという認識になりつつある。集中治療による小児の転帰(アウトカム)だけではなく診療品質(ストラクチャーやプロセス)についても評価指標を定め、厳しい自己評価と改善を図らなければ生残りを懸けられない時代になりつつある。評価指標としての計画外抜管・デバイス感染症・長期予後などの議論にくわえて、それらを包括した症例レジストリの可能性についても含めて議論したい。