SIRSは死んだのか?Sepsis-3を批判的に吟味する

SCCM/ESICMがsepsisの新定義と診断基準を公表した。世界各国の関連学会の推薦を受けているが、ACCP/ACEPなど米国主要学会は推薦を見合わせている。公表論文では1ページを使用してControversies and limitationsが記述され、推薦学会からも多くの批評があった事が伺える。SIRSは感染症診断には有用と記述されておりSIRSの概念が否定されたわけではない。SOFAを使用した診断が一刻を争うsepsisの日常診療に役立つのだろうか。予後予測指標であるqSOFAがsepsisの早期診断に有用なのだろうか。活発な議論を期待したい。