離床ができないときあなたならどうする? 早期リハビリテーションと多職種連携
早期リハビリテーションの効果は、多くの先行研究によりほぼ確立されてきた。一方で、ICUという特殊な環境において、不安定な循環動態やARDSなどの重症呼吸不全、多発外傷や重症熱傷などにより離床ばかりでなくリハビリテーションそのものが実行困難である場合、またリハビリテーション専門職種の関わりが積極的でない、そもそもマンパワーが足りないなど、離床の障壁は様々であることが想定される。離床の障壁は、患者の病態とリハビリテーションを実施する環境要因に区別することができるが、その解決方法は容易ではない。本企画の目的は、離床の障壁となる要因を理解し解決策を議論することにより、多くの患者がリハビリテーションの恩恵を受けられるような方向性を見出すことにある。