ICUでのリハビリテーション:「リスク」と「ベネフィット」
近年、ICUにおけるリハビリテーションは、多くの効果が報告されて、とくに早期にリハビリテーションを開始すると、人工呼吸期間・集中治療室在室日数および在院日数の短縮、さらには身体機能の早期再獲得など多くの改善項目が認められる。しかし、安全かつ効果的なリハビリテーションを進めていくためには、スタッフの教育が不可欠である。本企画の目的は、ICUにおけるリハビリテーションを安全に実施するためのリスク管理を理解し、いま「何を優先」し「何を実行」すれば良いのか、そしてICUにおいて、より早期のリハビリテーションを実行することで「どのような効果が期待できるのか」を、リハビリテーションに関わる多くの職種が理解を深めることである。